私の妊娠中のマイナートラブル体験②~便秘・いぼ痔の再発、血栓性外痔核~
皆さんこんにちは。こぶた先生です。
私はマイナートラブルの代名詞、悪阻(つわり)もガッツリ体験したのですが、他にも痔に悩まされました。今回は妊娠中期~臨月になった、マイナートラブル体験を紹介します。
妊婦は便秘になりやすい
今まではなんともなかったのに、妊娠中期になって急に便秘の症状がでることがあります。これは、妊娠するとプロゲステロンというホルモンの働きにより、消化器平滑筋が弛緩します。また、子宮が大きくなることで、胃を圧迫するようになります。
また、子宮内に羊水を貯め込もうとする働きから、体内の水分量が減る、初期のつわりで十分に水分や食事が摂れなかったときに、便の原料が不足して便秘グセがついてしまった、なども妊娠中期の便秘の原因となります。
便秘とは、主に、通常1日1回だった排便が、数日に1回程度に減少する、排便間隔が不規則、便の水分含有量が低下し、硬便になっていることなどを指します。毎日出ていても、出る便がカチカチの硬便の場合には、便秘となります。
私は元々水分摂取量が少ない事もあり、便秘ぎみでした。
数年前には便秘が原因でいぼ痔ができ、更にそのいぼが切れて排便の度に出血し、激痛の日々を過ごした事があります。
その時は1年耐えましたが、結局最終的に手術をし治療をしました。術後数日は、排便が激痛で恐怖でした・・・(泣)
それ以降は意識をしていたのですが、最近は2~3日に1回出てるからまぁいいか~とあまり気にしておりませんでした。
そんなある日、トイレに行ったらお尻からいぼ痔がこんにちはしているではありませんか!
排便の度に指でいぼを押し込んでいましたが、ただでさえ出産時いきんだら痔になると聞くので、このままだと出産時いぼが破裂するのでは!?と怖くなってきました。
痔の原因
便秘がちで排便の際に強くいきんだり、長時間座りっぱなしでいるなど肛門に負担がかかることで痔が発生するといわれています。
肛門に負担がかかると、内肛門括約筋と肛門の粘膜の間にある組織(毛細血管などが集中するクッション部分)がうっ血して血行障害が起こり、その部分が痔核(いぼ痔)となってしまうことがあるのです。また、便秘がちな方では、排便時に強く、長くいきむことでうっ血を起こしやすいだけでなく、水分が吸収されて硬くなってしまった便が肛門を傷つけてしまい、裂肛(切れ痔)を引き起こすこともあります。
痔は便秘だけが原因と思いきや、下痢も原因になるんですね。
私は普段便秘ぎみでしたが、食べ過ぎた後は下痢をしてしまうので、痔にとっては成長しやすい環境だったようです。
また、毎日8時間以上ほとんど座りっぱなしで働いている事も、肛門に負担をかけていました。
便秘になったら
便秘を解消するために、水分を摂る、食物繊維の食事を摂る、ヨーグルトを食べる等いろいろ試してみましたが、あまり効果がありませんでした。
産院で相談すると、水に溶かして飲む下剤(腸を活発に動かす)と錠剤の薬(便をやわらかくする)を処方してもらえました。
また、痔もこれ以上酷くならないように、注入タイプの軟膏も出してもらいました。
市販の薬は妊婦が飲んではいけない場合があるので、産院で相談するのが一番です。
便秘の状態を続けない事が大切です!
ある日突然おしりの外側に激痛が!!
臨月間近になり、後1週間で産休に入る、というタイミングで急にお尻に激痛が走り、動けなくなりました。
立ち上がれない、座れない、歩けない、しゃがめない。
横になるか立ってジッとしている以外は、何をしても激痛です。
鏡でお尻を見てみると、小指の第一関節くらいの大きさの赤黒い塊が、肛門の外にできていました。
血栓性外痔核とは?
痛みが強すぎて動けないので、翌日からの1週間は会社に行けず、結局1週間前倒しで産休に入らせてもらう事になりました。
翌日、朝一で近所にある肛門科に受診しに行くと、「血栓性外痔核」と診断されました。
血栓性外痔核とは、おしりの出入口にできた血豆です。
えんどう豆・パチンコ玉くらいのかたいしこりができます。
肛門の周りにある外痔核の血管の中で血の流れがとまり血のかたまりができたものです。スポーツ・無理ないきみ・ストレス・便秘・妊娠・ 内痔核(いぼ痔)・外痔核・肝疾患・飲酒・疲労等の原因で、いきんだ時や肛門部に負担がかかった時に形成されます。
血栓性外痔核になる前の週に、残った仕事を片付ける為に、連日残業をしていたのも影響していると思います。。
妊婦は麻酔が打てない!?
肛門科で診察してもらった時には、あまりの激痛に耐えきれず、切除を希望しました。
先生は、私が妊婦なので麻酔を使用していいか分からない、切除してもまた発生する可能性があるとの事でかなり渋られました。(妊婦以外であれば、その場で切除してそのまま帰宅出来るそうです。)
産院の担当医に電話で確認したところ、局所麻酔なら使用して問題ないと言ってもらえましたが、肛門科の先生が全く乗り気ではなかったので、痛み止めだけ処方してもらって帰宅しました(泣)
それからは1週間寝たきりで痛みに耐えました。。その間の家事は全て旦那さんに丸投げ・・・(旦那さん、ありがとう!泣)
しかし1週間が過ぎた頃から徐々に痛みも軽くなり、1か月経つ頃にはいぼも小さくなって日常生活に支障をきたさなくなりました。
まとめ
たかが便秘と言って侮っていると、後々痔という悩みの種が発生するかもしれません。
産後はなかなか治療(手術)する事が難しく、2人目、3人目の妊娠・出産時に再発する可能性もあります。
私はお尻が弱い部分なのか、疲れが溜まると影響が出やすい部位というのもありますが、皆さんも油断されませぬよう・・・