教えて!こぶた先生

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『無痛分娩』での出産体験談~無痛分娩当日の流れは?どれくらい痛みを感じるの?~

皆さんこんにちは。こぶた先生です。

無痛分娩に興味があっても、日本ではたったの7%と、まだまだ実例がそんなに多くありません。周りに実際やった人って、ほとんどいないんじゃないでしょうか?

今回は、無痛分娩はどんな流れで出産をするのか、また本当に痛みを感じないのか等、気になる出産当日についての体験談を紹介します。

 

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無痛分娩は計画分娩

私の通っている産院では、昼間のスタッフが多い時間帯で対応する為、無痛分娩は計画分娩になります。

朝から陣痛促進剤を投与し、夕方までに出産するという流れです。もし夕方以降になりそうな場合は一旦中止し、翌日朝から再開するとの事でした。しかし、初産婦等で計画分娩が難しい場合は、陣痛を待って無痛分娩開始になる場合もあるようです。

通常は事前に分娩日を決め、毎週子宮口の状態(柔らかさ)を確認しながら進めます。万一計画分娩日より前に陣痛や破水が起こった場合は、そこから麻酔を投与して無痛分娩開始となります。

私も臨月に入って、当初の出産予定日より約10日早い日が計画分娩日に決まりました。

出産日当日/内診

前日に最後の診察を受け、予定通り翌日に出産となりました。

出産日当日と翌日は、旦那さんが有休を取得してくれて付き添ってくれました。計画出産は本人も心の準備や用事を済ませられるし、周りの人も仕事の都合を付けやすいのでいいですね♪

当日の朝8:30から内診を受け、担当医とサポート医から診察してもらいました。

この時点で子宮口に水風船を入れられます。水風船は子宮口が4~5cmに開くと取り出されるそうです。私は水風船を入れたのがきっかけで、陣痛が始まりました。

私はまだこれが陣痛だとは分からず、何かすごくトイレ行きたい!!ウンチ出したい!という感覚でした。

我慢が出来ずトイレに行って出しましたが、強い便意の感覚はその後も続きました。(陣痛は生理痛の重い版みたいな感じだそうです。)

LDRに移動・準備

いきなりですが、皆さんLDRってご存知ですか?

LDRとは、陣痛(Labor)、分娩(Delivery)、回復(Recovery)を略した言葉です。その名前の通り、陣痛が始まってからお産をして、回復するまでの時間をひとつの部屋で過ごせる場所のことを指します。

LDRのメリット・デメリットって?陣痛、分娩、回復を同室で行えるって本当? [ママリ]

 陣痛から回復まで部屋を移動する必要がなく、身体への負担も少ないので、取り入れている産院も多いようです。変形できるベッドになっており、いざ分娩!となったら、普通のベッドから足元だけ分娩スタイルに変わります。

診察が終わったら、待合室まで担当の助産師さんが迎えに来てくれました。

エレベーターで移動している時に、食べ物のアレルギーについて聞かれました。(入院中の食事のため)痛くて話すのも辛かったのですが、とりあえずアレルギーのあるアワビと、どうしても食べられないキュウリだけ伝えました。

LDRに着いたら、産院が準備してくれているパジャマに着替えます。

強烈な便意が続いていたので、LDR内にあるトイレに行きましたが何も出ません。(泣)パジャマに着替えたら、これ以降はトイレに行けませんと言われました。ツライ・・・

ベッドに乗ってからも陣痛は続いていたのですが、先に陣痛促進剤の点滴が始まりました。最初は極少量の投与からスタートするんですが、この時点でかなり辛かったので、早く麻酔を打って~!と泣きそうになりました。

麻酔投与スタート

LDRに入ってから1時間が経とうとした時、ようやく麻酔を入れる為のリハーサルが始まりました。リハーサルって何?!って感じですよね^^;先生が麻酔を入れる際の妊婦さんがとる態勢を練習しておいて、いざ麻酔投与の時にスムーズに進める事が目的のようです。

ベッドの端ギリギリで横向きになって、お腹を抱えるようにぎゅっと丸まります。お腹が大きいので結構キツイのですが、早く麻酔を打って欲しい一心で、必死に丸まりました。

練習では「上手ですね~!では本番もその調子でお願いしますね。」と一発でOKをもらったのですが、その後麻酔投与で同じようなスタイルを取ると、「もっと右肩を内に入れて!」「左肩はこう!」「もっと思いっきり丸まって!」とめちゃめちゃ細かくオーダーされました。(さっきと言ってる事違いますやん・・・)そうこうしている内に麻酔が入り、少し経つと陣痛の痛みを感じなくなりました。担当医は、子宮口から最初に入れた水風船を取り出して退出していきました。

麻酔を入れてからは、うっすら陣痛の波が来ているのは分かるので、その時は深く深呼吸をして逃しました。陣痛が来ていない時は、持参していた本を読みながら過ごしました。

途中からは大きなビーズクッションを下に敷き、四つん這いのスタイルになりました。定期的に陣痛促進剤の量が増えていき、陣痛も深呼吸では逃せないくらい強くなり、耐える為にビーズクッションを思いっきり握りしめました。「ビーズクッションが破れたらすみません。」と助産師さんに伝えると、「痛みが強いようなら、麻酔の追加をしましょうか」と提案してくださったので、追加してもらう事にしました。

麻酔を追加してもらってからは、最初と同様に深呼吸で陣痛を逃せるようになりました。途中からは陣痛の波が来ていない時は、気付いたら寝ていました^^;

いよいよ出産!

しばらくビーズクッションの上で四つん這いになっていると、子宮口に赤ちゃんが下りてくる感覚がありました。助産師さんに、「赤ちゃんが下がってきたかもしれないです。」と伝えると、ベッドを分娩スタイルに変形させ、私も仰向けになりました。この頃には麻酔で足の感覚が弱く、自分で動かす事が難しくなっていたので、助産師さんに手伝ってもらいました。

陣痛が来たらタイミングを合わせて長めに2回いきむのを繰り返します。最初は太めのストローくらいの穴だったのがどんどん広がり、ゴルフボールくらいの穴になっていき、少しずつ赤ちゃんの頭が見えてきました。麻酔のお陰で無駄な力は一切入らず、落ち着いていきめました。

少し経った頃、最初の内診で担当医と一緒にいたサポート医がお産の状態を確認しに来られました。そこで、20分後にまだ出そうになければ、吸引を行うように指示していかれました。そこからはLDRに看護師長、助産師3名、担当医、サポート医と沢山のスタッフが入ってきました。

結局吸引を1度行い、数回いきんで無事出産が終わりました。朝の診察時に陣痛が始まってから5時間半での出産で、あっという間に終わったなぁという感覚でした。生まれてきた赤ちゃんは力強く泣き、小さな身体を震わせていました。今まで私の中にこんなちゃんとした人間が居たというのが不思議で、すごく神秘的に感じました。

旦那さんがへその緒を切断し、数枚写真撮影をして赤ちゃんは別室に連れて行かれ、LDRには私と旦那さん二人っきりになりました。その後私の後処置中に、旦那さんは両家の家族に連絡をしてくれ、義母からは「私をおばあちゃんにしてくれてありがとう」と言ってもらいました。

無事に出産出来てホッとしたのと、そういう風に感じてくれる人がいるんだ。頑張って良かった、と嬉しくて涙が出ました。

LDRで回復

下半身の麻酔が切れるまで、LDRで2時間程過ごしました。産後すぐに右足以外は自力で動かす事が出来たので、助産師さんも驚いていました。

ベッドで過ごしていると、検査が終わった赤ちゃんが連れてこられました。生まれたての赤ちゃんは、くしゃくしゃでおサルさんの様なイメージだったのですが、顔はツルツルでまんまるくて目が大きくて、とても可愛い赤ちゃんでした。旦那さんと交互にだっこして「かわいいねぇ~」とひたすら繰り返し、撮影大会になりました。

2時間後、足の麻酔もほとんど取れて歩けるようになったので、LDR内のトイレに行きましたが力をいれる事が出来ず、おしっこを自力で出せませんでした。ベッドの上で尿管に管を入れ、尿を取ってもらいました。

無痛分娩の費用

最後に無痛分娩の費用について紹介します。

私の産院では、無痛分娩費用は10万円、それとは別に手術料、分娩料、衛生費(胎盤廃棄代)がかかります。私は相部屋を選択したので、5泊6日の入院で約65万円でした。42万円は出産一時金が出ますので、自費負担は約23万円でした。10万円は大金ですが、痛みを感じずに穏やかに出産が出来るのであれば、私は払う価値はあると思いました。

私は相部屋を選択したので一番安い部屋代でしたが、一人部屋やファミリー部屋にした場合は、もっと費用がかかります(最大10万円の差)。また、経産婦は4泊5日、帝王切開は8泊9日と入院期間が異なります。

2016年度の出産平均費用は約50万円だそうですが、私の産院は実績がある、スタッフもしっかりしている、ご飯が美味しい、建物・設備が新しくて綺麗、と至れり尽くせりでしたので納得の価格でした。後日タクシーの運転手さん曰く、私の住んでいる地域の妊婦さんのほとんどは同じ産院にかかっているとの事でした。

まとめ

無痛分娩で感じる痛みは、通常の分娩の1/10程だそうです。痛みの感じ方には個人差があるようですが、私も最初の麻酔投与前と途中陣痛の痛みが麻酔を上回った時以外は、ほとんど痛みを感じませんでした。と同時に、その時に少しの時間感じた陣痛でさえ、耐えるのに必死になるくらい痛かったので、世の中のお母さん達はスゴイ!!と尊敬しました。

私はもし第二子を出産する際も、絶対無痛分娩を選択すると思います。

 

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